『のんのんびより』写真こんてすととは
僕が大好きな「のんのんびより」という作品があります。これは田舎を舞台とする日常コメディ漫画で、アニメは1期、2期、劇場版と作られています。そして来年1月に、待ちに待ったアニメ3期が放送を控えています(すんごい楽しみ)。その3期の放送に合わせて、写真コンテストが告知されました。
写真コンテストは1期、2期、劇場版のときにも行われている恒例行事みたいなもので、僕は1期、2期のときはにわかだったのでそのコンテストの存在に気づかず、当時応募できなかったのを悔やんでいるところに劇場版のコンテストが開始されて、気合を入れて撮った写真を応募したらまさかの入賞で当時すごく嬉しかったです。なので今回も当然、気合を入れて写真を撮って応募しました。
今回の写真コンテストのテーマは、
日本全国にあるれんげ、蛍、夏海、小鞠の4人が住んでいそうな田舎の写真
となっています。テレビシリーズの写真コンテストは採用されるとアニメ放送の毎話のエンドカードとして掲載されるのが恒例なので、作品の雰囲気にあった写真を撮る必要があるということですね。前回の劇場版の写真はエンドロールで流れるとかを密かに期待していたのですがそういうのはなかったので、採用されればアニメ放送時に全国に映し出されるであろう今回のコンテストは前回以上に頑張りたくなります。
コンテストの告知後すぐに、とりあえずストックから投稿
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— ズッキー (@zukky162) 2020年10月17日
1,2枚目は夏に会津駒ヶ岳を登山した時の写真です。これは田舎というより山ですね。3枚目は燧ヶ岳を下山した後の紅葉と会津バスです。バスが田舎感を高めている感じがしませんか?そして4枚目はおまけで前回の劇場版のコンテストのときと同じ場所の写真です。
そう、ツイッターの4枚制限のうち1枚をおまけ、2枚をただの山の写真にするぐらいには田舎写真のストックが全然ありませんでした・・・。なので田舎の風景を求める旅に出ることにしました。
どういう写真を撮りに行くか?
田舎の風景を撮りに行くぞ!となっても、コンテストに応募するのにふさわしい風景を探すのがとても難しいんですよね。観光スポットだったら情報はたくさんありますが、観光要素が一切ない真の田舎の風景となると、自分の記憶の中にある田舎風景(故郷など)から探すか、田舎を訪れて自力で歩き回って探すかしかないです。
田舎を徘徊する作戦
そこで、車に自転車を積んで実家に帰省し、山に囲まれた田舎である地元を徘徊して風景を探し回る、という作戦を思いつきました。地元は田舎だから徘徊していれば何かしら面白い写真が撮れるだろうという考えなので、具体的に撮れる風景はあまりイメージできていませんでした。
撮りたい風景を先にイメージし、その場所を訪れる作戦
流石に地元を徘徊するだけだと何も面白い写真が撮れなかったときが悲惨なので、今度は自分が撮りたいと思う風景を先にイメージして、それが撮れる場所を訪れることを考えました。
僕は今回ののんのんびよりのコンテストに応募する写真として、「まるでアニメのようであり季節感を強く感させるノスタルジックな風景」が撮りたい、と考えていました。この思考は劇場版のコンテストの風景を探していたときと全く同じです。季節感を求めると、時期的に秋の写真しか撮れないので紅葉とか落ち葉とかの風景を想像してました。脳内ではヤマノススメおもいでプレゼントみたいな秋の風景をイメージしていました(なぜかのんのんびよりではない)。
撮りたい風景がだいたい掴めてきたところで撮影スポットを調べていたところ、ちょうど実家の近くにイチョウの名所が2箇所あることがわかったので、地元を徘徊するついでにそこを訪れることにしました。
というわけで、実家に帰省しつつ田舎の風景を撮りに行くスケジュールが完成しました。以降は実際に撮った写真を紹介します。
喰丸小のイチョウ
実家周辺でいい景色がないか調べていたところ、古い校舎に立派なイチョウの木がそびえ立つ写真を見つけ、「これだ」と思ったので行ってきました。場所は福島県の昭和村(実家から車で45分ぐらいの距離)にある、喰丸小(旧喰丸小学校)という場所です。
やはり紅葉の写真は青空が見えるほど晴れた日が一番いいと思っていたのですが、イチョウが見頃のタイミングの土日の天気は全く晴れない予報で、金曜日が唯一の晴れ予報だったので有給休暇を取って行きました(この日に休みを入れさせてくれた会社の人たちには超感謝)。
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月9日
写真はちゃんと青空の風景ですが、実は来たときは予報に反して曇りだったので2時間ぐらい粘ってようやく晴れてくれたところを撮ったものです。理想通りの、青空の下に佇む色鮮やかなイチョウとノスタルジックな校舎がとてもいい雰囲気でした。2枚目を見るとわかる通り、イチョウの木が縦に長過ぎてすべてをフレームに収めようとすると校舎が小さく写ってしまうので、構図を考えるのがすごく難しかったです。晴れるのを待つまでずっっっっと試行錯誤していました。
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月9日
校舎の中の写真も投稿しました。圧倒的ノスタルジーを感じさせる室内でした。薄暗い校舎の中と対比して、窓から見える色鮮やかなイチョウが良かったです。2枚目は曇りのときに撮りましたが、これはこれで寒そうで秋っぽさがありますし、下にある古めかしい冊子の雰囲気とも合っているのでこれはこれでいい気がします。
古町の大イチョウ
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月9日
こちらは実家からもっと近いところにある、福島県南会津町の古町の大イチョウです。ここも旧小学校の校庭にありますが、こちらの小学校は割と最近閉校したものです。ここのイチョウは昔から存在は知っていましたがちゃんと見たことがなかったので、これの写真をコンテストに応募しようと結構早い段階から決めていました。ですが喰丸小で時間を費やした後に来たので太陽が低めの西日になっていたので、校舎側から撮影しようとするともろに逆光だったのでこの角度から撮りました。大きなイチョウに対比するように広い空と雲をフレームに収められて、これはこれでいい感じになったので結構気に入ってます。
旧南郷村
僕が生まれてから18年間過ごした地元、旧南郷村を、記憶を頼りに自転車で徘徊して写真を撮ってきました。
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月10日
これの2枚目の、自販機コーナーに吊るされた干し柿がすごくしっくり来た風景でした。こういうのを徘徊中にもっと撮りたかったんですが、センスがなかったのかこれ以外にしっくり来る風景を見つけることができませんでした・・・。しかもこの写真は自販機にもろに商品名とかが書かれてレギュレーションに違反しています・・・。もったいないので記念投稿です。
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月10日
この写真は、遊具と落ち葉が何となくのんのんびよりっぽいなと思ったので、こだわって撮ったものです。構図がすぐに思い浮かばないので30分ぐらい一人で遊具に向かってカメラを向ける不審者をやっていました。滑り台を主題にして、そこにブランコを添えるような感じに落ち着きました(1枚目)。
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月10日
最後は神社です。田舎にはちゃんとした佇まいの神社から、森の中にあるよくわからない神社まで、なんかたくさんある気がします。あと、これを撮っていて気づいたのですが、イチョウの木は学校や神社に生えていることが多かったです。
塔のへつり
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月11日
実家からの帰り道で寄った、南会津の景勝地、塔のへつりです。川と崖の風景が有名なんですが、その手前にある駅が紅葉に包まれていて綺麗だったので写真を撮りました。綺麗ではあるんですが、やはり観光地なので田舎感はあんまりないですね・・・。
延長戦:干し柿
旧南郷村の徘徊中に干し柿の写真を撮って、これがすごい田舎感があるなと思ったので干し柿の写真を撮りに行くことにしました。調べてみると山梨県甲州市で見れる干し柿のすだれがすごくよさそうだったので、撮りに行きました。
岩波農園
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月17日
一面に吊るされた干し柿は圧巻の一言でした。有名な撮影スポットなので普通に撮るとありがちな写真にしかならないので、よくわからない重機を入れて田舎感を高めたり、猫を入れてのんびり感を演出したり(偶然)しました。
甘草屋敷
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— ズッキー (@zukky162) 2020年11月17日
こちらは岩波農園ほどの量ではないですが、建物の雰囲気がいい感じでした。内側からも撮影することができて、縁側からの風景が撮れたり、襖と影の風景が撮れるのがよかったです。
まとめ
田舎の風景を撮る、というのは思った以上に難しかったです。下調べをして撮影スポットに赴いても純粋な田舎の風景ではなかったりありがちな写真にしかならなかったりしますし、かといって田舎を訪れて実際に徘徊してみても理想通りの風景に簡単にたどり着けるわけではありませんでした。恐らくロケハンしているであろうのんのんびよりのアニメスタッフさんはどうやって田舎の風景を見つけているのか気になりました。今回の写真コンテストに参加して更にアニメ3期が楽しみになりました。自分の写真が選ばれて欲しいなあ。
追記
応募した写真がなんと採用されました! blog.zukky162.com