Baba Is You をクリアしたので印象に残ったステージをまとめる
友達からおすすめされたので買ってみたらめっちゃ面白く、そして死ぬほど難しかったゲームです。所謂パズルゲームで、自分はこの手のゲームではヒントは見たくない人間なので、ほぼノーヒントで1ヶ月以上地道に続けて総プレイ時間81時間かけてようやく全クリしました・・・。Switchで買ったおかげで電車で移動中にもプレイできたので、今からやろうと思っている人はSwitch版がおすすめです。
どんなゲーム?
このゲームはついこの前、日本ゲーム大賞2020ゲームデザイナーズ大賞を受賞していて、その際に桜井さんが紹介している動画がありますのでそれを見るのがわかりやすいかと思います。
簡単に言うと、ゲームのルールが全てステージ上のパネルで定義されていて、パネルを動かしてルールを書き換えたりしてゴールを目指すパズルゲームです。「BABA(白い四足歩行の生き物)は操作キャラクター」「旗に重なるとクリア」「岩は押せる」「壁は通行できない」などのルールがすべてパネルの組み合わせで表現されていて、例えば「壁は通行できない」は「WALL」「IS」「STOP」の3つのパネルを繋げることでルールとして定義されます。この3つ繋がったパネルのうち1つを押してずらすことで、「壁は通行できない」というルールは解除され、壁があっても通行できるようになります。RPGツクールで接触判定の設定をミスったときみたいになります。
僕はプレイし始めた頃、この「ルールが画面上にすべて書かれている」という点がすごく気に入っていました。謎解きゲームなどでよくある、隠された要素を探すのに時間をかける、といったことをしなくていい、ストレスフリーで純粋なパズルゲームだと思ったからです(ですが、後半のステージになるとその幻想はぶち壊されます)。
印象に残ったステージ(ここからネタバレあり)
ここからはクリアした人向けに、僕が印象に残ったステージを1つずつ紹介していきます。なので、プレイしたいない人は見ないほうがいいです。
DEEP FOREST(深い森)-E. INSULATION(絶縁)
解法は忘れてしまったんですが、UP を使わなくてもクリアできてしまったステージ。なんとなく作者に勝った気分になりました。
FLOWER GARDEN(花園)-EXTRA2. OUT AT SEA(海で)
ゲーム前半にも関わらず、1週間以上かかったゲキヤバステージです。オブジェクトの数が少なくてできることもそんなにないステージで1週間も悩み続けるのはほんとに地獄でした。それだけ耐えて解法を導けたので達成感もすごかったです。
ここの解法のキモはテキストを「重ねる」ことで、このテクニックが要求されたのはこのステージが初だったと思います。自分でもよく気づいたなって思います。このあとのやばいステージでも大体このテクニックが要求されます。
???-6. PARADE(パレード)
ここもオブジェクトの数が少ないにも関わらず全然わからなくて、しかもエクストラじゃない普通のステージなので、これがクリアできないと次に進めない状態になってしまい軽く詰んでました。解法は忘れてしまいましたが、5日ぐらいかかったと思いました。
ABC-3. AB(Ab)
BAはすぐわかったのに、ABはめっちゃ時間がかかりました。まずABの使い方がわからないっていう。そこから考えさせる面白いステージだと思いました。
ABC-4. QUEUE(行列)
これもまた「I」と「S」の使い方がまずわからないステージ。これらの使い方が「なるほど」って感じで割と好きです。このステージでもテキスト重ねをするんですが、そのためにはテレポートの仕様を利用したテクニックに気づく必要があって、「I」と「S」の使い方に気づくのと合わせてめっちゃ時間がかかりました。
DEPTH(深層)-3. CRUSHERS(クラッシャー)
このぐらいから WIN 以外に「LEVEL IS ~」で複数回プレイするステージが登場してきます。苦戦したのは当然 LEVEL IS ~の方です。真ん中の通路にオブジェクトを詰め込んで押すやり方を試したのは僕だけじゃないはず。しかも右にある IS と PUSH が思考を惑わしてくるので厄介でした。ここもやっぱり「重ねる」ことが重要で、2つ重ねたオブジェクト両方が IS SHIFT になっている場合、MOVE のように移動する、という仕様に気づく必要がありました。
META(メタ)-3. BOOBY TRAP(ブービートラップ)
この親ステージが広すぎてかつ取れる行動の数が多すぎてどう進めればよいのかわからず、取れる行動を虱潰しで何通りも試すということは moon でさんざんやってもうやりたくなかったし、そいうった要素をこのゲームに求めていなかったので、どのステージ(LEVEL)を何に変化させるのか、といった部分だけを調べました(ステージ自体の解法は調べていないです)。調べた結果、このステージをやる必要があるということがわかりました。
このステージもかなーり苦戦して、わからなすぎて最後の方は「LEVEL IS SHIFT でステージ全体を崩しつつ、左上にある FLAG IS FLAG をいい感じに使うのでは?足りてない FLAG が左上にあるのにはきっとこういう意味があるはず」とか完全に明後日の方向に考えていて末期でした。
このステージの解法も当然テキストを重ねるんですが、結局このステージで一番苦戦した部分は、「SHIFT による移動先に他のオブジェクトも同時に移動してくる場合、接触判定に関わらず重なる」という仕様に気づくことでした。
META(メタ)-15. THE BOX(ザ・ボックス)
クリアしたときキレそうになったステージ。できる行動がほんとに限られていて、それなのに全然わからないステージでかなりしんどかったです。下に壁がなく、LEVEL IS PUSH を作って下に行くとステージ全体を押すことができるミスリードまで含まれていて最悪です(これ使えないかめっちゃ考えた)。結局解法は、LEVEL が親ステージとリンクしていて、親ステージ側で旗を隣に生成して「LEVEL NEAR FLAG IS WIN」でクリアするというもので、さんざん悩んで解法がこれだったのでほんとキレそうになった。
META(メタ)-12. THE RETURN OF SCENIC POND(眺めのいい池への帰還)
このゲームで一番やばいステージは間違いなくここだと思います。解法のすごさも含めて、神ステージだと思ってます。テキスト重ねは当然あるんですが、それ以外にも色々やらないと行けないすごいステージです。想定解法では、右下に作った「BABA IS FLOAT」を解除するために上下から BABA で挟むテクニック(これまでのステージでも使用している)を使うらしいんですが、自分はそんなテクニックを完全に忘れており、そのテクニックを使わずにやけに複雑なことをしてクリアして無駄に感動していました。
まとめ
僕は最初、
僕はプレイし始めた頃、この「ルールが画面上にすべて書かれている」という点がすごく気に入っていました。謎解きゲームなどでよくある、隠された要素を探すのに時間をかける、といったことをしなくていい、ストレスフリーで純粋なパズルゲームだと思ったからです
だと思っていたんですが、後半の方で苦戦したステージの殆どは画面上に映し出されていない Baba Is You というゲームの「仕様」に気づくことに苦戦していて、結局隠された要素探しに時間をかけているのと大差ないことをしていました。でも、そうやって時間をかけて見つけたテクニックを用いてその後のステージもクリアできるようになっている(ただし終盤のテクニックは除く)ゲームデザインはよくできているなと思いましたし、いろいろ試行錯誤して解法までたどり着く、というのがこのゲームの面白さだと思うのでこれはこれで楽しかったです。久々に鬼のように難しいゲームを完全クリアまでやって達成感がすごかったです。1500円でここまで楽しめるすごいゲームでした。